【SV シングルS24】クエス始動対面構築クラゲ添え【最終549位】

 

 

ねずもと申します。

今回はちょうど1年ぶりに最終3桁に到達することができたので、記念に構築記事を書かせていただきます。

また、前回3桁を踏んだ時とは違い明確に考えながら取り組めた1か月間でもあったので、それについても書き記しておきたいと思います。

 

結果・構築画像

TNねずーも  最終レート:1851 1014位

TNとおりもん 最終レート:1888 549位

 


コンセプト

・リククラゲが引き起こす選出誘導を強く使う

・テラスタルによる1ターン(耐性変化/火力アップ)を最大限活用する

構築経緯

前期にリククラゲを中心としたサイクル構築で回していたところ、このポケモンが強烈な選出誘導能力を持っていることに気づき、それを上手く生かせないかと考え、ここを構築の始点とした。

 

前期はサイクルで勝つことをコンセプトとし、最終的に下記のような構築を組んでいた。

 

攻め駒:鉢巻バンギラス 眼鏡ドラパルト

受け駒:アーマーガア リククラゲ

積み、対面駒:エレビブリジュラス 厚底ブーツカイリュー

 

上記の構築でシーズン序盤も回していたが、

・初手のマスカーニャにドラパルトが安定しない(スカーフだと上からワンパンされる)

・アーマーガアが積み技を持たないため積みドラゴンに役割を持てない

・対面駒が基本的にサイクル加入できないため、出しどころが難しい

 

この3点を解決するため、最低限のサイクル要素は残しつつ、対面的に戦っていくことで選出の幅を広げることを考えた。

 

リククラゲのおかげで初手出しのポケモンがある程度絞れているため、それらに対し勝率が高いポケモンを考える。

 

・マスカーニャ(初手にいない場合は9割裏にいた)

・オオニューラ、ガブリアスなど物理効果力でワンパンを期待するポケモン

・キラフロル、アシレーヌなど草テラスなどを用いて搦手に抗うポケモン

・身代わり、挑発持ち

 

これらの殆どのポケモンに対して、まもるでの様子見、特性のかそくを含めて対面での勝率が高いと考え、眼鏡ドラパルトの枠を変更してBCベースの襷クエスパトラを採用。

 

エスパトラを初手置きしてアドバンテージを取る展開にかなりの再現性があり、その裏に置くエレビブリジュラスがルミナコリジョンとも相性が良かったため、しばらくはこの状態で回していた。

 

しかしながら、クエスパトラにテラスタルを切った後にブリジュラス/バンギラス/カイリューどの組み合わせでも地面/ドラゴンが一貫する点が気になり、行動保証+先制技の役割で採用していたカイリューの枠を、対ドラゴンに殴り合いで強めな妖テラスのチョッキ暁ガチグマに変更して最終的に構築が完成した。

 

個体紹介

※構築での並び順

 

①ブリジュラス@パワフルハーブ

性格:おくびょう

特性:がんじょう

テラスタイプ:電気

実数値:165-*-150-177(252)-86(4)-150(252)

技構成:エレクトロビーム/ラスターカノン/りゅうせいぐん/10まんボルト

調整意図:

サーフゴーとのS関係を明確にするため最速CS

 

雑に使っても強いやばい橋。

 

エスパトラからDダウンリレーを繋げた場合、半減テラスを切ろうが大体ワンパンできる最強ポケモンとなる。

頑丈を盾に撃ち合い火力を押し付けていくのがメインの役割であるため、火力の出る技を順番に採用し、テラスタイプもメイン技の火力増強ができる電気とした。

電気テラスは10万ボルトを自然に採用することができ、対ヘイラッシャでのまもる択、裏置きのアマガを意識したエレビ温存の選択などを回避できていて使いやすかった。

このポケモン自体のスペックがあまりにも高すぎて、対策されていても強い。

地味にこの構築で最速のポケモン

 

 

②ガチグマ (アカツキ)@とつげきチョッキ

 

性格:ひかえめ

特性:しんがん

テラスタイプ:フェアリー

実数値:207(148)-*-141(4)-201(220)-89(28)-86(108)

技構成:ブラッドムーン/だいちのちから/ムーンフォース/しんくうは

調整意図:

H-16n-1

C-妖テラスムーンフォースでH振りカイリューを押していける程度

S-多めに振った60族付近意識(無振り66族と同速)

D-あまり全部

 

なんでも一発は耐える熊。

 

行動保証+先制技という役割での採用だが、無効タイプのない真空波が強すぎる。

普通のチョッキガチグマをベースとし、パーティー内の役割を考え、主にドラゴンとの殴り合いに強くなる妖テラス+ムーンフォースでの採用。

対面選出をする際にラス1ドラゴンと殴り合う展開が多かったため、結果的に最後に残しておいた場合の安定感が非常に高まり、勝率アップに大きく貢献してくれた。

 

暁ガチグマは素の耐久が高すぎてテラスタルによる1ターンの耐性変化を非常に強く使えるポケモンだと感じた。この構築はドラゴン/格闘技の一貫をほとんど切れていないため、そういう意味でも強く使えるシーンが多かった。

 

 

③アーマーガア@おんみつマント

性格:のんき

特性:プレッシャー

テラスタイプ:炎

実数値:205(252)-107-154(116)-*-123(140)-66(個体値4~5)

技構成:ブレイブバード/とんぼがえり/ちょうはつ/はねやすめ

調整意図:

HB-11n

HD-C特化シルスカ暁ガチグマのノマテラブラム+ハイボ耐え(瀕死率0.78%)

S-無振りカバルドン抜かれ(無振り暁ガチグマ抜かれならなんでもよさそう)

 

タイプだけで採用された鳥。

 

当初はリククラゲと共にサイクルを回す要員として採用していたが、いつの間にか受け構築担当大臣となってしまったため技構成&持ち物を受けポケモンに強いものに寄せている。

隠密マントの具体的な目的はキョジオーンの塩漬け無効、ママンボウの熱湯で焼かれない(焼かれた場合TODで不利になる)などだが、終盤はセグレイブのつらら落としで怯まない点が少し役に立ったりもした。

 

技構成はテンプレに近く、ブレイブバードグライオンに向かって挑発+ブレバ+蜻蛉でバンギラスが殴れる1ターンを作るために採用してみたが、そんな状況は最後まで来ることがなく終わった。一応オオニューラをワンパンできるらしい。一応リククラゲ意識の草テラスに強い。

テラスタイプは炎。ブレイブバードと合わせて強引にウルガモスを見たり、拘っているセグレイブを詰ませたりできる。

 

 

④クエスパトラ@きあいのタスキ

性格:ひかえめ

特性:かそく

テラスタイプ:フェアリー

実数値:171(4)-58(個体値0)-106(204)-165(228)-81(4)-134(68)

技構成:ルミナコリジョン/マジカルシャイン/シャドーボール/まもる

調整意図:

HB-A特化セグレイブのつらら落とし+礫を大体耐える(瀕死率:1.17%)

   A特化カイリューのスケイルショット5回確定耐え(目安)

C-11nのうち最大(目安:無振りマスカーニャが妖テラスマジカルシャインで確定1発)

S-準速カイリュー抜き+1

 

加速し続けるダチョウ。

 

リククラゲと合わせて本構築の軸でありMVP。

火力に努力値を割くことでルミナコリジョンの恩恵を最大限享受し、多くのポケモンを確定2発で倒すことが可能。

リククラゲが呼びやすいポケモンに対して対面勝ちし、裏にルミナコリジョンを入れることができればほぼ勝ち確演出となっていた。

マスカーニャの技を守るで見てから妖テラスマジシャで落とす動きに中盤までは再現性があったが、初手の変幻自在毒びしが増えて中盤以降技選択が難しかった。

初手のクエスパトラの襷は広く認知されているため、そこに合わせたいスケショやドラテを妖テラスで透かして1ターンを得る動きにはかなりの再現性があった。

 

技構成は採用理由の守る+ルミナコリジョンまで確定として、あとはテラスを切らずに最大限技範囲が取れるマジシャ+シャドボを採用した。シャドボはサフゴやラウドボーンに打つ機会がありそこそこ優秀だった。

構築の見た目がクエスアマガっぽくもあることから、選出段階では初手置きがそこまで警戒されていない印象があった。(キラフロルが普通に出てくるなど)

 

 

バンギラス@こだわりハチマキ

性格:いじっぱり

特性:すなおこし

テラスタイプ:じめん

実数値:191(124)-198(204)-130-*-120-104(180)

技構成:はたきおとす/じしん/けたぐり/れいとうパンチ

調整意図:

H-16n-1(目安:砂嵐時C133キュウコンムーンフォースをほぼ2耐え)

A-11n

S-あまり全部(準速ドドゲザン抜き+1)

 

火力担当の怪獣。

 

鉢巻叩き+テラス地震の技範囲で多くのポケモンの受け出しを許さず、ついでに受け構築対策にもなり、特性のおかげでやんわりキュウコン軸も対策することができている。

技構成は叩き落とす、テラス込みで火力の出る地震、対ガチグマのけたぐりは範囲的に確定として、最後の枠は受けループのグライオンやテラスのないガブリアス/カイリューに打てたら良いなと考え冷凍パンチを採用した。岩技は命中不安を嫌って不採用とした。

 

地面テラスは岩タイプと弱点が被りがちで耐性テラスとしては弱いが、火力面ではHDブリジュラスやHBドヒドイデをワンパンできる高火力を押し付けていける点、電磁波を無効にできる点が偉かった。

数字の綺麗さに気を取られて調整をサボったが、Sラインが準速ガチグマと同速なのはどう考えてもまずいし、あと2くらい数値をあげても良かったかなと思う。

 

 

⑥リククラゲ@たべのこし

性格:おだやか

特性:きんしのちから

テラスタイプ:どく

実数値:187(252)-*-93(60)-101(4)-178(172)-123(20)

技構成:ヘドロばくだん/やどりぎのタネ/みがわり/キノコのほうし

調整意図:

HD-C特化アシレーヌの激流泡沫のアリアを残飯込みで2耐え(瀕死率:0.39%)

S-準速キノガッサ抜き

HB-毒テラス時オオニューラを見るためやんわり振った

 

構築の見た目向上担当のキノコ。

 

特性のおかげで常に後攻から動く事ができ、胞子→宿木→胞子→胞子…と打つ事で最速起きをケアしながら、次の眠りターンで身代わりを張る動きが可能となった。

サーフゴーで一貫を切ることができない胞子持ちは驚くほど圧があり、初手や裏置きに対策ポケモンを強要させることができる。

 

テラスタイプは毒状態無効+炎技等倍が良かったので鋼ではなく毒とし、技構成はリククラゲのハメ戦法の本体である胞子+宿木+身代わりは確定として、ワンウェポンにはよく後投げされる草タイプ/草テラスに抗える毒技を採用した。

この枠は受けループに強そうなアシッドボムと変えながら使っていたが、隠密マント持ちに当たると遂行速度が落ちるのと、ヘドロ爆弾の場合は初手にキノガッサに向かって打つことができる(無振りガッサが高乱数で落ちる)ため、最終的には瞬間火力を重視しヘドロ爆弾となった。

 

本来は数多のブリジュラスに強い枠としての採用だったが、ブリジュラスを大地の力で無理やり削る必要はないことに気づき、ブリジュラスに後投げするのに有効打がないという不思議なポケモンになった。

相手のテラス/持ち物/技構成に依存するため、刺さる構築の見極めが難しいが、出した試合はかなりの確率で活躍してくれた。基本選出が通るのもこのポケモンのおかげ。ありがとうリククラゲ。

 

 

選出

基本選出(対スタンパ、イエニューラなど) 6割くらい

エスパトラ+ブリジュラス+ガチグマorバンギラス

基本は特殊3枚を直線的に使うだけで問題ないが、アロキュウやウルガモスがいる場合はバンギラスを投げていた。

 

対ママングライ、キョジオーン、アマガドオーなど   3割くらい

バンギラス+アーマーガア

+リククラゲorブリジュラスorガチグマ

バンギラスで高火力を押し付けながら、クラゲアマガでサイクルしてテンポを取る。HBアマガは2~3割削ればバンギラスの叩き落とすに対して受け出しが効かなくなる。

 

対拘りサイクル(ママンボウピン挿し、オオニューラ軸など) ほとんどない

ガチグマorブリジュラス+リククラゲorバンギラス

+アーマーガア

初手にガチグマかブリジュラスで撃ち合って大きく削り、相手のクッション枠にアーマーガアやリククラゲを後投げしてテンポを取っていく。

 

きついポケモン

チョッキセグレイブ

技が一貫しすぎていて全てがやばいことになっていた。このポケモンがやばい時点でこの構築は欠陥寄りだが、つらら落としから入ってくれる人が多くクエスパトラで2回動くことでなんとか乗り切っていた。ごくまれにガチグマを合わせて妖テラスを切ってお祈りしていた

 

ハッサム

炎技がないため基本選出の遂行速度が遅く、バンギラスでテラスを切って強引に撃ち合うか、リククラゲで無理やり眠らせるなどしていた。

 

挑発オオニューラ

オオニューラをリククラゲで見ると決めた試合で挑発を打たれると、大地の力がないため即負けの展開となる。

 

今シーズンの取り組み方について

1年前は最終日に構築が噛み合っただけの3桁着地だったのですが、今回は1か月を通し常に3桁帯で戦う事ができ、それを最終日まで維持できたのが明確に良かったと感じています。

 

環境理解や構築のアップデートを効率よく行う方法として、11月は以下のことを実践していました。

・1~2戦でもいいのでできるだけ毎日対戦するようにする

ポケモンを1匹変えるだけでも、構築の見た目が大きく変わることに気をつける

→最初は技構成やテラスタイプを変えてみる

・基本選出で負ける流れには再現性があるため、次に同じ状況に直面したら動きを変えてみる

 

個人的に一番重要だと思ったのは「ポケモンを変えると相手からの見え方が大きく変わる」という部分で、今までの自分はポケモンをポンポン変えすぎて相手の動きまで変わってしまっているのではないかということに気づきました。

今回はリククラゲが明確に相手の選出を縛ってくれていることに早い段階から気づいていたので、それを最大限生かせるように、構築の見た目はできるだけ変えずに細部をアップデートしていくことが、中盤以降安定した勝率を維持できた大きな理由だったように思います。

 

もっと上を目指したい気持ちはありましたが、ずっと3桁を維持し続けて終盤まで3桁で戦えたことがとても楽しかったので、ひとまずは満足という気持ちもあります。

3桁ラインも大きく下がりランクマッチ人口は減ってしまった感はありますが、これからも自分が楽しめる範囲で対戦に取り組んでいきたいです。